『VALENTINO(ヴァレンティノ)』は1960年から続くイタリアを代表するラグジュアリーブランドです。
デザイナーのヴァレンティノ・ガラヴァーニがイタリアのローマでデザイン活動をスタートさせ、オートクチュール、プレタポルテからバッグ、シューズ、アクセサリー、フレグランスとトータルで展開。
現在では世界100カ国以上で170以上の直営店と、1500を超える店舗で販売されています。
『VALENTINO(ヴァレンティノ)』のファッションは長年にわたり、エンターテイメントの世界から女性政治家に至るまで、さまざまな著名人に選ばれてきました。
ジャクリーン・ケネディ、メリルストリープ、ジュリア・ロバーツなどが晴れ舞台で着用し話題となり、世界的シンガーのレディー・ガガも『VALENTINO(ヴァレンティノ)』を愛用しているそうです。

同ブランドのフレグランスは知名度こそ低いものの、エレガントで女性らしい香りが多いのが特徴的です。
さてそんな『VALENTINO(ヴァレンティノ)』は2020年、レディー・ガガをアンバサダーに抜擢し「女性の声」に着目した非常にユニークなオードパルファム「VOCEVIVA(ヴォ―チェ・ヴィーヴァ)」を発表しました。
香水と「女性の声」の間に類似点を発見したとのことですが、一体どんな香りがするのでしょうか。
今回は、謎に包まれた『VALENTINO(ヴァレンティノ)』の新作香水「VOCE VIVA(ヴォ―チェ・ヴィーヴァ)」の香りを探ってみました。
自己表現の天才レディーガガ

世界的スターのレディー・ガガがアンバサダーを務める「VOCEVIVA(ヴォ―チェ・ヴィーヴァ)」。
このオードパルファムは、彼女の「声」や「楽曲」について理解しておくと、より共感が得られ、「そういうことだったのか」と腑に落ちる香りになると思います。

出典:『VALENTINO(ヴァレンティノ)・ビューティー』公式インスタグラムより
レディー・ガガは1986年アメリカ生まれ。
幼い頃から音楽の才能を発揮していたようで、13歳の頃にはピアノでバラードを作曲していたそうです。
ファーストアルバム『TheFame』が発売されるやいなや世界的な大ヒットとなり、瞬く間にドル箱スターとなりました。
成るべくして成った世紀の歌姫。
自己表現の極みとも言えるファッションに身を包み、そのパワフルな歌唱力で人々を魅了し続けるその姿はまさにディーバそのものです。
ガガの声は、力強いポップソングを歌っている時より、切なげなバラードを歌っている時の方が実は心に響くものがあります。
例えば主演を果たした『アリー/スター誕生』の挿入歌「Shallow(シャロウ)」などは魂が揺さぶられるほどのエモーショナルな歌声を披露しています。

出典:『VALENTINO(ヴァレンティノ)』公式インスタグラムより
そして、今回ご紹介する『VALENTINO(ヴァレンティノ)』の新作香水「VOCEVIVA(ヴォ―チェ・ヴィーヴァ)」のプモーションでも、ガガはオリジナルの楽曲「Sine From Above(サイン・フロム・アボーブ)」を提供しています。
誰もが20代を思い出してしまうような激しい感情と、繊細な心に寄り添う優しさ。
そのどちらも感じられる、「痛みと愛に満ちた」傑作だと思います。
さて「VOCE VIVA(ヴォ―チェ・ヴィーヴァ)」は直訳すると「生の声」となります。
「Sine FromAbove(サイン・フロム・アボーブ)」の曲中では、「痛みのある人生だったとしても必ず光がある」ことを揶揄しています。
ここに「VOCE VIVA(ヴォ―チェ・ヴィーヴァ)」という香りのヒントが隠されています。
ただ多幸感に満たされるだけではない、ストレートでダイナミックなフレグランスを詳しくご紹介しましょう。
躍動感、高揚感を得られる香り

VOCE VIVA(ヴォ―チェ・ヴィーヴァ)オードパルファム
トップノート:イタリア産ベルガモット、マンダリン
ミドルノート:オレンジブロッサム、くちなしの花
ラストノート:バニラ、クリスタルムース
発表年:2020年
対象性別:女性
「VOCE VIVA(ヴォ―チェ・ヴィーヴァ)」は素直で躍動的。
フレッシュなオレンジが香る、キラキラした高揚感を得られる香りです。
イタリア産ベルガモットとマンダリンの弾けるような明るい果汁感のあるトップノート。
シトラスニュアンスの華やかさに爽やかなウォータリー感があり、光で差し込んだような温かさが心地よいスタートです。
そしてミドルノートでは、マンダリンの甘味と芳ばしさがあふれ出し、一層エネルギッシュに。くちなしの花が少しセクシーで淡いパウダリー感を重ねます。
ラストノートはバニラのまったりとした甘さに加え、クリスタルムースが全体に独特のコクと明るさをプラスしています。

出典:『VALENTINO(ヴァレンティノ)』公式インスタグラムより
これほど躍動感のある香水は初めてかもしれません。
「VOCE VIVA(ヴォ―チェ・ヴィーヴァ)」のキャッチコピーに「MYVOICE, MY STRNGTH(私の声は私の強み)」とありますが、どこまでも通るガガの声のように澄み切った香りがとにかく印象的です。
あまりにもキラキラしたオレンジシトラスの香りは、香水が本当に声をあげているかのようです。
ただ底なしに明るいわけではありません。
シトラス特有のほろ苦さも感じられ、20代に感じる特有の「痛み」を少しだけ表現しています。
そして風を切って走るような高揚感。
刹那的な感情をワンプッシュで呼び覚ます、シャープでエアリーな“冷たさ”、そして感性に直接訴えかける情欲的な“熱情”を併せ持った、ものすごく研ぎ澄まされた香りなんです。
最後の方はバニラの淡いパウダリー感が艶っぽい雰囲気を醸し出していますが、これがまた甘すぎず、濃すぎず。
他のハイブランドの「お高くとまった」なイメージとは全く異なり、身を投げ出すような無防備ささえ感じる、「ピュアで健康的なセクシーさ」を打ち出しています。
20代にこそ着けてほしい力作香水

「VOCE VIVA(ヴォ―チェ・ヴィーヴァ)」は女性向けの香水ですが、甘めフェミニンでもなく官能セクシーとは無縁のすっきりとした香りなので、中性的な男性はもちろん、透明感を求める男性にもおすすめ。
「清潔感を出したいけれど、色気は抑えたくない」という我がままを叶えてくれる、男女問わず受けの良い爽快な香りなのです。
こうして世界の大スター、レディー・ガガがアンバサダーとなった「VOCEVIVA(ヴォ―チェ・ヴィーヴァ)」は、なかなかにメッセージ性が高いものです。
昨今、世界中で「臆せず声を上げること」に注目が集まっていますが、「VOCEVIVA(ヴォ―チェ・ヴィーヴァ)」はそうした若者たちへ向けたオマージュ的な香りでもあります。
この素直で躍動的な香りは、なんだか仲間と共有したくなります。
そして外へ出て、無性に光を浴びたくなります。
一度しかない20代。なにより輝いているその時代を最高なものにするためにも、自分のテンションを上げてくれる「お守り的」フレグランスの存在が必ず必要となるでしょう。
「これが私!」と言い切れるような、最高の一本を20代のうちから発見できれば本当に素敵なことです。
まとめ
『VALENTINO(ヴァレンティノ)』の新作フレグランス「VOCEVIVA(ヴォ―チェ・ヴィーヴァ)」に捧げられた「Sine From Above(サイン・フロム・アボーブ)」の曲中で印象的な歌詞があります。
サビの部分の「あるお告げが聞こえた/それが私の心を癒やしてくれた(Iheard one sine. And it healed my heart, heard a sine.)」
と、レディー・ガガはそれが「音楽」であることを示していました。
聴覚は人間にとって大切な感覚器官の一つです。
それはもちろん嗅覚にも当てはまります。
今回、『VALENTINO(ヴァレンティノ)』は「香水が単純な匂い以外の何かを呼び起こすことができたらどうなるか」という問いに見事な答えを出しました。
それが「VOCE VIVA(ヴォ―チェ・ヴィーヴァ)」です。
ぜひ、この香りを「SineFrom Above(サイン・フロム・アボーブ)」を聴きながら楽しんでみて下さい。
皆さんの心が満たされるものが「香り」となりますように。

