アヴァンギャルド・ファッションの人気ブランド、『MaisonMargiela(メゾン マルジェラ)』。

ベルギー、アントワープ出身のマルタン・マルジェラは、”アントワープ6”と呼ばれる伝説的なデザイナーの一人としてファッション界の歴史に名を残すほどの人物です。

マルジェラ氏自身はたいへんミステリアスな人物で、公の場にはほとんど顔を出さないと言われています。

2008年には引退を表明し、「クリスチャン・ディオール」で活躍した天才デザイナー・ジョン・ガリアーノをクリエイティブ・ディレクターとして迎え入れました。

その後『MaisonMargiela(メゾン マルジェラ)』というブランド名にチェンジし、現在でもファッション界を牽引するブランドとして進化し続けています。

そんな『MaisonMargiela(メゾン マルジェラ)で初めて出された香水、「Untitled(アンタイトル)」は2011年に発売されました。

土が香る、雨の後の野原のイメージのオードパルファムで、マルジェラらしいユニセックスな香りが話題となりました。

今回ご紹介するのは、オリジナルのオードパルファムをよりライトに、より爽やかにした「Untitled(アンタイトル)」のオードトワレタイプです。

水のように軽い、2021年にぴったりなその香りに迫ってみたいと思います。

朝露をイメージした香り

Untitled(アンタイトル)オードトワレ

香調:グリーンノート、シトラス、レモン、マンダリン、スペアミント

『MaisonMargiela(メゾン マルジェラ)』は「Untitled(アンタイトル)」を作るにあたって、シンプルでナチュラルな植物の世界にその力を求めたいと考えました。

植物のエッセンスに、少し女性らしい官能的な香りを加えることで、そのオリジナル性を高めたのです。

朝露に濡れたような爽やかなイメージで、水のようにライト。

香りの変化はあまりなくシンプルなのですが、それがかえって心地よく、あれこれと考えずに済みます。

グリーンノートにシトラス系、そしてミントといった香りの組み合わせも素敵です。

「Untitled(アンタイトル)」は、雨上がりの涼しげな雰囲気のなか、ヨーロッパの美しい家屋の傍を歩いているような気分を生み出してくれます。

もしくは、朝露を含んだ、綺麗な芝生の上を裸足で歩いているような爽快な感覚。

植物を感じさせるフレッシュさと、ノスタルジックさを含んだ空気感が、とても『MaisonMargiela(メゾン マルジェラ)』らしくもあります。

ユニセックス仕様のため、パウダリー感は一切ありません。

徹頭徹尾、突き抜けるほどにクリアな香りが続きます。

すべての可能性に満ちた、朝の特別な瞬間を切り取った、クリーンな朝霧の香り。

それはまるで清々しい空気にキラキラ輝く自由の息吹。

21世紀も20年が過ぎ、近年はサステイナブル化がどんどん進んでいます。

ここにきてやっと、植物のパワーが見直されているのです。

植物はもちろん、水、風、太陽光など、私たちは自然にさらに敬意を払おうとしています。

これからは、プラスチックといった人工的な産物はどんどん減ってくのでしょう。

そういった意味で「Untitled(アンタイトル)」は、「原点に戻る」オードトワレと言えるのかもしれません。

『MaisonMargiela(メゾン マルジェラ)』のおひざ元、フランス・パリではエシカルな動きが加速しています。

パリ中心部ではどんどん自転車利用者が増え、車の速度は30キロが上限です。

さらに2040年までには使い捨てのプラスチックをゼロにするという目標を掲げています。

もちろん香水業界でもサステイナブル化は進んでいて、アニマルフリーやリサイクルなど、地球にも動物にも優しい香りが主流となっています。

これからの時代は、「Untitled(アンタイトル)」のようにジェンダーの垣根を超えた、植物メインの香りが生産されていくことでしょう。

「Untitled(アンタイトル)」はきっと、好みが移ろいやすい香りの世界において、変わらない人気を誇っていくのだろうと思います。

なぜなら、そのイノセントでクリーンな香りが、今私たちが最も必要としている「透明性」を含んでいるからです。

どこでも、どんな時でも愛される香り。

万人受けというわけでもなく、しっかりと『MaisonMargiela(メゾン マルジェラ)』らしい個性を持ったオードトワレは重宝します。

ひとたび「Untitled(アンタイトル)」をまとえば、世界のどこにいても「センスの良い人」となって映るに違いありません。

季節、年齢、シチュエーション問わない万能型香水

先述したように、「Untitled(アンタイトル)」はいつ、どこでも、どんな時も人に不快感を与えません。

朝露を皆が好ましく思うように、この香りはまとっていて大変気持ちの良いものです。

季節も問いません。

春夏秋冬、お好きな時にお試しいただけます。

ビジネスでもカジュアルでも、年齢層まで超えてしまう万能型タイプです。

しかし空港の免税店に並ぶような、大々的なフレグランスではありませんので、しっかり「モード感」を楽しめるところも魅力です。

どちらかというと爽やかなイメージですが、洗練された雰囲気も感じられます。

コムデギャルソンなど、個性的なブランドが好きな方は特に好ましく思うでしょう。

もちろんユニセックスなので性別の境なくお使いいただけます。

ただオードトワレということもあり香りのもちは若干低めです。

ほとんどの人に似合いますが、しいて言うなら、元気な人というよりは、落ち着いた雰囲気の人に良く似合うかと思います。

『MaisonMargiela(メゾン マルジェラ)』の人気シリーズ、レプリカとはまた違った個性を感じます。

やはりブランド原点の香りだけあって、一番『MaisonMargiela(メゾン マルジェラ)』らしさを体感できるフレグランスと言えるでしょう。

まとめ

今回ご紹介した「Untitled(アンタイトル)」はあまり日本では知られていませんが、

ヨーロッパでも知る人ぞ知る、というようなモードな香水です。

名前の意味は「無題」。

余計な装飾を削ぎ落した、徹底的にクリーンな香りです。

クリアでシンプルな香りをお探しの方、モードな香水をお求めの方にはぴったりな香りです。一度手にしたら最後、ずっと使い続けてしまう、というのも「Untitled(アンタイトル)」の魅力の一つ。

ニッチな『Maison Margiela(メゾン マルジェラ)』の香りをぜひお楽しみください。