香水を楽しんでみたいけれど、パルファン、トワレなど種類が多すぎて、どれを使えばわからないとお悩みではありませんか?
同じ香りでも、香水の種類が違うと使う場面も違ってきますので、それぞれどのような特徴があるのか、知っておきたいところです。
どういった使い分けができるのか、購入するときの参考になる香水の種類に関する知識と、知っておくと人にも話せる香水の豆知識もご紹介します。
【パルファン(パルファム)-parfum】
パルファン(パルファム)は、もっとも香りが濃い香水です。
・濃度:15~30%
・持続時間:5~12時間
朝つければ、短くても半日は続きます。また、自分だけでなく、周囲にもしっかりと香ります。
ですから、つけすぎには気をつけたいところ。垂らしてつけるタイプが多く、1滴でも十分香るので、つける場所や時間に注意が必要です。
売っているパルファムを見ると、ビンが小さくて少なく感じますが、ごく少量で十分香りますので、コスパは決して悪くありません。
華やかなパーティーなどで使用
香りが非常に強いため、日中のオフィスシーンなどには向きません。フォーマルなセレモニーやお酒の提供されるパーティーなど、華やかな場に似合う香水です。
香水の中でももっともグレードが高く、希少な香料が使われているものもあります。どのブランドでも、パルファンを香水の中でもっとも高級なラインと位置付けているものが多いです。
英語ではパフューム
パルファン(parfum)はフランス語です。英語では「perfume(パフューム)」といいますが、最近ではフランス語のまま、香水のことをパルファンと表現することも増えています。
香料の歴史は非常に古く、古代エジプトの時代から使われています。香料は宗教儀式などでも使われていたことから、ラテン語の「per fumus(煙を通してという意味)」がperfumの語源になったといわれています。
古代では香料を焚いたり、香油の形で使われていましたが、現在のような香水の形で使われるようになったのは中世以降です。
ハンガリー女王エリザベートの「若返りの水」として有名なハンガリアンウォーターは、もともとリウマチの薬として献上されたものですが、ローズマリーやペパーミントなどのハーブをアルコールに漬けて作られたもの。これが、今日のアルコールベースの香水の起源となった、といわれています。
【オーデパルファン(オードパルファン)-eau de parfum(EDT)】
オーデパルファン (オードパルファン)は、パルファンほど強くはないですが、とても華やかな香りです。
・濃度:10~15%
・持続時間:5~7時間
こちらはスプレータイプが多く、シュッとひと吹きすると、数時間はしっかり香りますので、付け直しの回数が少なくて済みます。
パルファンより気軽に使える
最近は、あまり濃い香りが好まれない傾向があるため、香水というとオーデパルファン を指すことが多くなりました。
パルファンよりも軽い香りが多いので、つける量さえ気をつければ、お仕事やデートの時など、日中でも使いやすい香水です。
「eau de」は「水の」という意味
オーデパルファンの「オーデ(eau de)」は、フランス語で「水の」という意味の言葉です。
最初に、パルファンよりも軽いという説明をしましたが、濃度が低いことを意味するために、「オーデ(eau de)」という言葉がついています。
現在のような形の香水が作られ始めた時に、「~の水」と呼ばれていたことから、香水全般を指す言葉として「オーデ○○」という呼び方が定着していったようです。
【オーデトワレ(オードトワレ)-eau de toilette(EDT )】
オードパルファンよりもさらに軽く、日常使いしやすいのがオーデトワレです。
・濃度:5~10%
・持続時間:3~5時間
香りはほんの数時間しか続かないものの、そのライトさが使いやすさのポイントです。手首やうなじ、肘の裏側などに数プッシュしても、そんなに香りが強くなりません。
香水初心者におすすめ
とても軽い香りなので、普段使いしやすく、仕事にもつけていけるでしょう。それほど持続時間も長くありませんので、付け直しもできる香水です。
香水が初めての方でも使いやすいので、色々な香りを楽しむのにもおすすめです。まずはオーデトワレで好きな香りを見つけ、オーデパルファンやパルファンにグレードを上げていくと良いでしょう。
オーデトワレはトイレの水?
「オーデ」は「~の水」という意味だと説明しましたが、そうなると、「オーデトワレ(eau de toilette)」はトイレの水なの?と思う人もいるでしょう。
確かにローマ字読みをすると「トイレット」になりますし、フランス語でもトイレを意味する言葉ですが、それとは別に「身だしなみ」「身繕い」という意味があります。
トイレという意味で使う時には、「Les toilettes」と複数形になりますので、「トイレの水」ではなく、「身だしなみの水」「ボディケアのための水」というような意味になります。
ちなみに、英語でもオードトワレは「eau de toilette」と、フランス語のままです。英訳してしまいますと、本当に「トイレの水」になってしまうためと考えられます。
【オーデコロン-eau de cologne(EDC)】
オーデコロンは、香水の中でももっとも軽く、とても使いやすいのが特徴です。
・濃度:1~5%
・持続時間:1~2時間
香りも微かですし、ほんの1~2時間しか続きませんので、朝つけても会社に着く頃はかなり薄くなっているでしょう。
カジュアルに香りを楽しめる
オーデコロンの楽しみは、何といってもその香りの軽さです。濃度が低いので、すぐに香りが薄くなる反面、少しくらいつけすぎてしまっても大丈夫なので、香水に慣れていない方でも使いやすいでしょう。
お風呂上がりや気分をリフレッシュさせたい時に使う方もいます。
また、テスターで試した香りと実際に使うときのイメージの差が少ない、というのも使いやすさのポイントです。パルファンですと、持続時間が長いため、時間とともに香りがどんどん変化していきます。その香りの変化がパルファンの楽しみの一つでもあるのですが、場合によって「思ってたのと違う」ということも。
その点、オーデコロンは持続時間が短いため、比較的最初の香りのまま楽しめます。
オーデコロンは「ケルンの水」
「オーデコロン」は、「eau de cologne」、フランス語ではオーデコローニュと読みます。「eau de~」は「~の水」という意味のフランス語なので、オーデコロンもフランス発祥と思われがちですが、実はドイツ発祥。コロンとはドイツの都市ケルンを指しています。
時代はナポレオンの頃に遡ります。イタリア人理髪師のフェミニスが、ドイツの街ケルンで一旗揚げようと、「オーアドミラブル(すばらしい水)」という名前の香水を作ります。
のちに、ケルンの街にちなんで「ケルンの水」として売り出されましたが、ドイツ語ではなくフランス語表記「eau de cologne(オーデコローニュ)」にしたところ好評を博し、1742年には「オーデコロン」の名で商標登録されました。
「ケルンの水」は世界最古の香水といわれており、当時は胃薬として使われることもあったそうです。
【まとめ】
香水は、それぞれ濃度や持続時間が違います。パルファンはもっとも濃く、香りも長きますので、フォーマルな場にふさわしい香りです。
パルファンほど濃厚ではないですが、高級感のある香りを楽しみたいならオーデパルファン、普段使いで香水を楽しみたいなら、オードトワレかオーデコロンがおすすめです。
香水が初めての方は、オードトワレかオーデコロンから始めると、つけすぎなどの失敗が少ないでしょう。

