シャネルに五番があるように、ゲランにシャリマーがあるように、ディオールの歴史と共に歩んできた香水があります。
「ミスディオール」。この香りは、実はディオール創立と同時に誕生した歴史あるフレグランスなのです。
70年後の2017年、現代女性へのオマージュとして「ミスディオール オードパルファム」は劇的に生まれ変わりました。
キュートなルックスと愛らしい香りで、「ジャドール」と並びディオールのアイコニック的なフレグランスとなったのです。
「ミスディオール オードパルファム」のスローガンは、『And you, what would you do for love?(あなたは、愛のために何をするの?)』。
「愛のように香るフレグランスを」と願いを込めた新たな香り。センシュアル・フローラルが幸福感を高めてくれます。
発売以降、様々な香水ランキングで上位に入る「ミスディオール オードパルファム」は、香水デビューにも最適な逸品です。
クリスチャン・ディオール自身が香水を「ドレスの仕上げ」と語っていたように、ファッションの最後の決め手となる「ミスディオール オードパルファム」の魅力をご紹介します!
2種のローズが奏でるハーモニー

トップノート:レモン、マンダリンオレンジ、レユニオン島産ピンクペッパー、ブラッドオレンジ、スウィートオレンジ、ベルガモット
ミドルノート:グラース産ローズ、ダマスクローズ、ジャスミンルーフ
ラストノート:フランス領ギアナ産ローズウッド、パチョリ
『ひと目惚れした時のような心が踊るときめきや、花束を捧げるような愛の告白そのものです』とパフューマーのフランソワ・ドゥマシーは表現しています。
このフランソワ・ドゥマシーは、かつてシャネルの専属調香師だったジャック・ポルジュ(ココ・マドモワゼルやシャネル・ブルーを生み出した天才調香師)の元で約30年間働いていました。
生粋のフランス人であるフランソワ・ドゥマシーは、世界一の香水産業地、南仏グラースで育っています。
彼が2006年にディオールの専属調香師に就任してからというもの、パルファム・クリスチャン・ディオールの快進撃が始まったのでした。
フランソワ・ドゥマシーこそが「ミスター・ディオール」と呼ばれるにふさわしい男です。そんな彼の愛してやまないものは、ローズ。

ローズを「女性の完全性のシンボル」とまで語る天才調香師とディオールは、共同で南仏グラースにディオール専用のバラ園「ドメーヌ・ドゥ・マノン」を設立します。
フランソワ・ドゥマシーの母親もまた、初代「ミスディオール オードパルファム」を愛用していたとのことですから、このフレグランスに対する並々ならぬ熱意を感じますよね。
ローズを嫌う女性は皆無だと思います。
花言葉は「愛」と「美」。全世界の女性が生涯追い求めるものです。そのような素晴らしい花の香りが贅沢にも2種類使われているのですから、メインとなるローズの芳香には誰もがポジティブな気分になることでしょう。
「ミスディオール オードパルファム」では、一輪のバラをイメージしたものではなく、溢れんばかりのバラを表現したそうです。
世界中の女性を古くから魅了してきたローズを、どのように現代風にアレンジしたのか。
「愛」という哲学も人類にとっての一大テーマでありますが、愛のように香るとは、現代女性にとってどのような意味を持つのか、「ミスディオール オードパルファム」の香りから考えてみました。
留まらない、アクティブな香り
出典:ディオール公式インスタグラムより
以前の女性と現代の女性の決定的な違いは「多様性」にあると思います。
昔はスーパーモデルや、突出した女性経営者など、世界的なカリスマの存在があって「憧れの女性像」がハッキリしていました。
もちろん現代も憧れの対象となる女性はたくさんいますが、以前と違うのは、「誰もが主人公になり得る時代」にあると思います。
SNSの普及などにより、ロールモデル不在の多様化した時代となりました。
自分らしく生きていいんだ、と高らかに声を上げられる世界です。
「ミスディオール オードパルファム」のメインはグラース産ローズとダマスクローズがダブルヒロインとなっている香りですが、もしこのラストノートにムスクが加わっていたのなら、現代女性からはかけ離れたフレグランスになっていたことでしょう。
やはり、ラストノートのローズウッドとパチョリが力強さの決め手となっています。
この二つのエッセンスが、大胆でアクティブな女性を示していると思うのです。
ですが全体的に派手すぎず、まるでモダンバレエの舞台を見ているような、心地よい高揚感と優雅さに浸れます。
ローズをメインに構成しつつも他の香りがしっかり効いていて、フレッシュ感とセンシュアルさの対照が印象的です。
安定感のある、好印象な華やかさを感じられることでしょう。
「守ってあげたくなるような可憐さ」ではなく、「自分からチャンスをつかみ取りに行く」ような、能動的な香りと言えます。
こうしたポイントを踏まえると、やはり「ミスディオール オードパルファム」は活発な現代女性にぴったりなフレグランスだと思うのです。
この香りを気に入る方ならば、どの年齢層の女性にも似合うでしょう。
凝り固まった「OOらしくいなければならない」という価値観の呪縛から解放してくれる、アクティブなフレグランスです。
まとめ

「ミスディオール オードパルファム」が『And you, what would you do for love?(あなたは、愛のために何をするの?)』と問いかけてくるのなら、「全て自分を愛することから始まる」と答えたいと思います。
ありきたりな文言かもしれませんが、「愛」という普遍的なテーマを持つフレグランスです。「自分を愛する」と書くより、「自分をきちんと認める」「ありのままの自分を受け入れる」と書いた方が良いのかもしれません。
そういったポテンシャルを持つことで、外に向ける愛も、より美しいものになると思うのです。
そしてこのフレグランスの最大の魅力は、敷居が全く高くないところ。キュートなルックスと香りのギャップに驚かされることでしょう。
「人生を楽しんで!」と、「ミスディオール オードパルファム」に話しかけられているようです。現代の女性に相応しい、この素敵な香りをぜひ試してみて下さいね。


