香水をつける方なら知っておきたいことの一つに、「つけ方」があります。

このつけ方はかなり重要で、適材適所を守らなければ、せっかくの名香も単なる「香害」となりかねません。

今回は、香水についてのベーシックな知識や、香りのタイプに応じた効果的なつけ方などを紹介したいと思います。

正しくまとって香らせ上手を目指しましょう!

香水の種類

まず、香水の持続時間についてご説明したいと思います。

香水の種類は、賦香率(ふこうりつ)と呼ばれるアルコールに溶かした香料の割合で決まります。その賦香率による香水の分け方は主に4つ。

・パルファム

最も濃度が高い、25%のものをパルファムと呼びます。そして価格もリュクスなものばかりです。

ただ、パルファムには調香師が表現したかった香りが、ほぼそのまま投影されていると言えるでしょう。価格が高いというのは、その分贅沢に香料が使われているということ。

香水の持続時間も長く、7~8時間かそれ以上になることも。

・オードパルファム

パルファムの次に濃度が高いのがオードパルファムです。濃度は10~15%。

パルファムよりもお手軽価格なのですが、持続時間はしっかり5~6時間なのでお得感がありますね。市場にはオードパルファムタイプが一番多く、種類も豊富なのが特徴です。

また「eau deparfum」の頭文字から「EDP」と表記されることもあります。

・オードトワレ

続いて多いのがオードトワレです。濃度は5~10%で、香りが柔らかいのが特徴です。

軽い印象があるため日常でも使いやすく、持続時間は3~4時間ほどとなっています。

ナチュラルな香りがお好みの方は先の二つよりトワレタイプが良いでしょう。

・オーデコロン

最も香りが薄いフレグランスです。3~5%の濃度で、持続時間は1~2時間ほど。

ほんのり香るのでキツイ香りが苦手という方におすすめです。

香りの変化を知る

次に香りの変化についてです。

香水をつけて時間が経つと、香りが徐々に変化していきます。この変化は香水の醍醐味でもあります。シングルノートも存在しますが、主な香りの変化は以下の3段階に分けられています。

・トップノート

つけたての香りです。しかし香水に含まれたアルコールがまだ十分に飛んでいないため、香水本来の香りとは違う場合があります。

・ミドルノート

香水の種類にもよりますが、トップノートの後、30分~2時間ほど経ってから感じる香りです。その香水のメインはミドルノートの香りだと言われています。

・ラストノート

ミドルノートの香りの後、最後に香るものをラストノートと言います。つけている人の肌質、体温によって独自の香りに変化することが特徴的です。

人と会う場合は時間を逆算するのもポイント

香水のタイプと香りの変化についてご説明しました。

自分のフレグランスがどのタイプに当てはまるか、照らし合わせてみると分かりやすいかと思います。

パルファムでしたら長続きしますし、コロンでしたら割とすぐに香りが飛びます。

お手持ちの香水は、トップノートからラストノートまでどの部分が好ましいと感じるでしょうか。

自分が好きな香りを、人と会う時間から逆算してつけてみるのもテクニックの一つです。

例えばミドルノートが気に入っているのならば会う1~2時間前に、ラストノートならそれ以上前にということになります。

ただし、トップノートは本来の香りと性格が異なる場合が多いため、人と会う直前は避けた方がベターです。

香水をつける前に

香水をつける際の「マスト」なポイントもご紹介します。

・身体を清潔に保つ

清潔な状態で香りをまとうことは、香水をつける上で大変重要です。

例えば汗の香りがしていると、せっかくの香水の香りも嫌な臭いに変わってしまいます。

デオドラントなどは夏によく登場しますが、これは汗が出やすい場所につけるもの。

もしデオドラントと香水を同時につける場合は、無香料のものを選ぶと良いでしょう。

・香水は必ず肌につける

香水は洋服や髪につけないようにしましょう。香水の成分、主にアルコールで洋服にシミができてしまう場合があります。

また、髪につけた香水の成分が紫外線に当たってしまうと傷んでしまいます。

そして何よりも、肌以外では香りの変化を楽しめません。

人の体温などが関係して変化するのが香水なので、必ず肌につけるようにしましょう。

身体のどの部位につけるか

・耳の後ろ

耳の後ろには動脈があります。 香水は、こうした脈の位置につけることがベストとされています。香水の成分はアルコールのため、脈の近くの体温の高いところであれば揮発しやすくなり、香やすくなるからです。

さらに耳の後ろは紫外線も当たらないため、おすすめの部位であるといえます。

・ひじの内側

ひじの内側にも、耳の後ろやうなじと同じように血管が見えます。また、腕はよく動かす部位であるため、香りが漂いやすくもあります。

・手首

手首につける方が一番多いのではないでしょうか。

ただ、つけた際に手首をこすり合わせるのはNGです。こすってしまうことで香水本来のいい香りが消えてしまうためです。

脈の上にほんの少し、ちょんとのせる感覚でOKです。付け過ぎには注意してくださいね。

・ウエスト

ウエスト周辺は上級テクニック。

この部位はよほど暑い季節でない限り、汗っぽくなることがあまりありません。

食事の約束があるなど、ほのかに香らせたい場合に大変おすすめです。

また賦香率の高いパルファムや、グルマン系の香りなど、日本では「重い」とされる香水をつける際にもウエスト位置が良いでしょう。

・ひざの裏側

ひざの裏側は体温が低く鼻から遠いため、ほのかな香りを楽しむには特におすすめの部位です。香水は時間を追うごとに下から上へと香りが移動するので、こちらもウエストと並び上級なテクニックであると言えます。

夏に香りが重たく感じる場合は、こうしてひざの裏など、なるべく下め下めにつけることをおすすめします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。香水は日常を彩ってくれる素敵なアイテムです。

香水のノウハウを身に着けることで、香りライフをもっと楽しんでいただけるのではないでしょうか。

適量を守ったり、タイミングを合わせるのも気配りの一つと言えます。

つける部位はあまり気にしてなかった、という方も多いかもしれませんが、ウエストや下半身につけることで重厚な香水も上手に香らせることができます。

つけたくてもつけられなかった、重めの香水がこれからは活躍するかもしれません。

いろいろなポイントで香りを試しながら、新たな香水にもチャレンジしてみて下さいね。