フランスの老舗メゾンフレグランス、ゲラン。

後世に残る名香を持ちながらも、絶えず新たな香り作りに挑戦し続ける、正真正銘のトップブランドです。

中でも今年で23周年を迎える人気シリーズがあります。

それは、1999年の登場以来高い人気を誇る「アクアアレゴリア」シリーズです。

コンセプトは、“最も美しいフレグランスのインスピレーションは、自然の中にある”。

世界中の美しい庭園を着想源に、特別なフレグランスコレクションを展開してきました。

1999年のデビュー時は「ブライト フローラル」「サニー フルーティ」「バイブラント シトラス」の3つだけでしたが、今揃うのは全部で12種類。

2022年5月1日には全面的にリニューアルがなされ、シリーズが大きく生まれ変わりました。

コンセプトや香りはそのままに、処方、パッケージを一新して進化を遂げたのです。

ポイントは、最大で95%が天然成分になったこと。

これはゲランでも初の試みです。近年では欧米を中心に、どんな業界でも、よりナチュラルに、より地球にやさしい処方に、ということが叫ばれています。

サステイナブル化は香水業界でも急速に広がっており、環境に配慮したモノ作りは企業の責務であるとも言えます。

今回は、そんなリニューアルを記念して新たに仲間に加わった、「NEROLIAVETIVER(ネロリア ベチバー)」の香りをご紹介したいと思います。

「NEROLIAVETIVER(ネロリア ベチバー)」は、ナポリ湾に浮かぶイスキア島に思いを馳せたフローラルノートです。

初夏から夏にかけて大活躍間違いなしの、とても麗しい香りです。

香料だけではない、ゲランで変わったこと

リニューアルの目玉は、最大95%の天然香料を配合したナチュラル成分。

ゲラン初の試みとして、有機栽培による素材から抽出されたアルコールのみを配合しています。

香水にアルコールは欠かせませんが、これももちろんオーガニックに。

ビーツ由来のオーガニックアルコールにこだわり、ナチュラルになったことで安心して肌にまとえるようになりました。

もちろん品質や香りは、従来品の良さをキープしています。

またゲランのアイコンである“ビーボトル”も、その特徴的なデザインはそのままにサステイナブルに変化。

ボトルにはリサイクルガラスを15%程使用し、ゴールドの装飾も経年変化に耐えられるよう改良されています。

さらには、中身を交換できるリフィル(200ml、店舗限定)も新発売。

スプレー部分は、簡単に手で取り外しできます。

ボトルのメタル部分の耐久性の改良も、長く使うことを大前提にしています。

ただ、中身もボトルも全てフランス国内で製造とのことで、価格は上がりました。

(旧価格は75mlで9900円。現価格は同量で14520円。)

劣化しにくいボトルに大幅に改良されたとことですから、長い目で見れば、こちらの方が環境に良いというのは言うまでもありません。

ゲランが愛してやまないネロリとイタリアへの情熱が詰まった香り

NEROLIA VETIVER(ネロリアベチバー)オードトワレ

トップノート:バジル、ベルガモット、プチグレイン

ミドルノート:カラブリア産ネロリ、イスキア原産イチジク、ローズ

ラストノート:ウッディ、ベチバー

発表年:2022年

対象性別:ユニセックス

自然由来指数95%、ISO16128準拠

「NEROLIAVETIVER(ネロリア ベチバー)」は、甘酸っぱく、とてもジューシーなシトラス・フローラルノート。

みずみずしくフレッシュですが、アクアノート系の瓜っぽさはありません。

トップノートはバジルのグリーン感が強めです。

ただ合成のアルコールではなく、ビーツ由来の“オーガニックアルコール”が使用されていますので、従来のような「頭が痛い」「キーンとする」といった感覚は皆無です。

ベルガモットも本物の香りに近く、とてもはつらつとした印象です。

15分くらいすると、得も言われぬ甘い香りが広がっていきます。

このミドルノートは大変素晴らしく、果物が完全に熟す前の、一番おいしく“甘い頃合い”の香りを丁寧に表現しています。

それはお店で見かける果物ではなく、人の手が加わっていない、野生のもの。

「NEROLIAVETIVER(ネロリア ベチバー)」に圧倒的な品を感じるのは、こうした野性の「媚びない」感じ、「凛」とした一部分が含まれているからでしょう。

人懐っこく、フレンドリーな香りではありませんが、それが逆に良い感じの品を醸し出しているのです。

またフレッシュな香りによくある「万人ウケ」イメージもありません。

写真のような非日常な庭園の、片隅に咲くワイルドなローズや、木に成る果物の香り。

それが芝生のグリーン感と混ざり、名称のネロリとベチバーが全体の中に「曖昧に」溶け込んでるイメージです。

ラストノートはベチバーとウッディの、また上品な香りが続いていきます。

オードトワレなので持続性は弱い方ですが、この程よさがネロリの魅力を一番に引き出していると言えるのではないでしょうか。

全体的にとてもまろやかで、フレッシュなのに、しっとりと落ち着いています。

そしてネロリはイタリアが名産地。ナポリに燦々と降り注ぐ太陽と爽やかな風、イタリアの成熟した文化のイメージ、この3つを合わせ持つ素敵な1本です。

素肌を出すファッションにおすすめ。晴れた日にまといたい

アクア アレゴリアシリーズはゲランのラインナップでも特に使いやすい香りが揃っています。

「NEROLIAVETIVER(ネロリア ベチバー)」も例外なく、大変まといやすい香りです。

ただ、ムエット(試香紙)で香るのと、肌にのせた時の香りが全く異なりますので実際に肌で試すことを強くお勧めします。

肌にのせた時の方が、ミドルノートの「品のある甘さ」が印象に残るためです。

一方、ムエットですとトップのグリーン感が強く印象に残ってしまいます。

「NEROLIAVETIVER(ネロリア ベチバー)」の良さはこのミドルノートにありますので、ぜひ素肌にまとってみて下さい。

そのため季節も、素肌の面積が多くなる初夏~夏が良いと思います。

ストッキングや羽織りなどは「NEROLIAVETIVER(ネロリア ベチバー)」に似合わないかなと思います。

また、アクア アレゴリアシリーズは他の香りと重ね付けすることも可能です。

ゲラン公式では、「ベルガモットカラブリア」、「オランジェ ソレイヤ」、「マンダリン バジリック」、「ペラ グラニータ」 が「NEROLIA VETIVER(ネロリア ベチバー)」に合うと発表しています。

しかし、単体でまとうことももちろんOK。

「NEROLIAVETIVER(ネロリア ベチバー)」をお好きな方は、これだけを着けていたい、と思われるかもしれません。

とても品が良くて、グリーンなだけでも、甘いだけでもない魅力に虜になってしまうことでしょう。

まとめ

輝くような香り、あふれるエレガンス。

ゲランらしい香りに、自然の魅力を称えた新シリーズが誕生しました。

自然を愛することは自然を守り、保護すること。

メゾンのサステナブルな革新の象徴として力強く生まれ変わったアクアアレゴリアシリーズの、記念すべき新作「NEROLIA VETIVER(ネロリア ベチバー)」を、ぜひ実感してみて下さいね。