唯一無二のセンスを持つ、『ジャン ポール ゴルチエ(Jean-Paul Gaultier)』。

フランス発の『ジャン ポール ゴルチエ(Jean-Paul Gaultier)』は、1986年に米国のシンガーであるマドンナに衣装提供をしたことで、一躍有名ブランドとなりました。

当時のマドンナがステージで着用していたのは、コルセットです。

正確にはコルセット風の「ボディスーツ」となるのですが、コーン・ブラがトレードマークの個性的なコルセットは、マドンナの映像とともに世界中の人々の目に触れることになりました。

こうして有名ブランドとなった『ジャン ポール ゴルチエ(Jean-Paul Gaultier)』はその後、1993年に初の香水「クラシック」を打ち出します。

ボトルデザインは、ブランドを象徴するあのコルセットです。

香りは「最も美しい自分の瞬間」を封じ込めたという大変にフェミニンなものでした。

以来、数々のフレグランスを発表している『ジャン ポール ゴルチエ(Jean-Paul Gaultier)』。

その特徴はなんといっても、一度見たら忘れられないボトルデザインにあります。

このように、「さすがゴルチエ」と唸らせてくれる、興味深いフレグランスが『ジャン ポール ゴルチエ(Jean-Paul Gaultier)』にはあります。

さて2023年8月にはそんな『ジャン ポール ゴルチエ(Jean-Paul Gaultier)』から、まったく新しいタイプの香りが発表されました。

グルマンノート、マリンノート、フローラルノートが一つになったというオードパルファム、「ゴルチエ ディバイン(Gaultier Divine)」です。

今回はその香りの魅力について迫ってみたいと思います。

グルマンノート、マリンノート、フローラルノートとは一体何なのか

香水には「○○ノート」と呼ばれる香調があります。

私たちはそれによって欲しいフレグランスが「お花の香り」なのか「シトラス系の香り」なのか、分別することができるのです。

そんなノートも通常は一つ、あるいは二つのノートで例えられます。

一つであれば、「フローラルノート」や「シトラスノート」に。

そして二つであれば、「フローラル・オリエンタルノート(例)」となります。

ところが今回の「ゴルチエ ディバイン(Gaultier Divine)」では、なんと3つのノートが重なり合っています。

それはグルマンノート、マリンノート、フローラルノートの3つです。

この3つは各フレグランスでよく聞くノートなのですが、全部が組み合わさったという香りは未だかつてありません。

では香水の構成に迫る前に、グルマンノート、マリンノート、フローラルノートの特徴がそれぞれどんなものであるか、簡単にご説明したいと思います。

まずグルマンノートとは、バニラやキャラメルをイメージした「甘いお菓子のような香り」です。

スイートな甘さが目立つので、つけた印象はとても可愛らしく、フェミニンです。

グルマンノートを代表する香水としては、ティエリー・ミュグレーの「エンジェル」、プラダの「キャンディ」などがあります。

またグルマンノートは少し厚みのある香りですので、冬の乾燥した季節がよく似合います。

次にマリンノートとは、潮風や海のイメージを表現した香調のことです。

香りの特徴は、水のような透明感と、綺麗な海を連想する清々しさ。

さわやかな香りなので、ユニセックス香水にもよく用いられます。

マリンノートの代表的な香水には、ダビドフの「クールウォーター」やブルガリの「アクア・プール・オム」などがあります。

そして最後のフローラルノートに関しては、「最も長い歴史を持つ香り」と言えるでしょう。

フローラルノートは、ローズやジャスミンといったお花の香りをメインにしています。

花の持つ上品な甘さが特徴で、優雅で華やかな印象もあります。

またフローラルノートは、ムスクなどの「アニマリックな香り」が主流だった中世後半のフランスにおいて、マリー・アントワネットがこよなく愛した香りでもありました。

(フローラル香水は彼女のおかげで世間に広まりました)

今回の「ゴルチエ ディバイン(Gaultier Divine)」では、上記のノートすべてが組み合わさったことになります。

中々イメージできませんが、3つのノートがひとつになったオードパルファムとは、一体どんな香りがするのでしょうか。

「別世界からきた女神」をイメージ。神々しく大胆な香り

ゴルチエ ディバイン(Gaultier Divine)オードパルファム

トップノート…カリプソン、ベルガモット、レッドベリー

ミドルノート…リリー、イランイラン、ジャスミン

ベースノート…メレンゲ、パチョリ、ムスク

発表年…2023年

調香師…不明

対象性別…女性

「ゴルチエ ディバイン(Gaultier Divine)」のオープニングはとてもフレッシュです。

フレッシュな香りの中には、ほのかな甘さもあります。

そしてその甘さの影に隠れるのは、「カリプソン」のマリンノートです。

この「カリプソン」とは、香料メーカーのジボタン社が開発した、フレグランス分子のことです。

「カリプソン」は潮風にスイカのタッチを加えたような、夏っぽい香りが特徴です。

そのため「ゴルチエ ディバイン(Gaultier Divine)」をひとたびまとうと、遠い南国にワープしたような、晴れやかな気分を味わうことができるのです。

そして中盤では、香調がフローラルノートへと変化していきます。

登場するお花は、リリー(百合)、ジャスミン、イランイランの華麗なる姿。

南国の雰囲気はそのままに、あでやかな花の香りが加わります。

ジャスミンやイランイランといった香りには「滴る」ような重みがありますが、不思議とライトに感じるのは、先のソルティーな「カリプソン」が影響しているのだと思います。

ここではお花と潮風の香りが完璧なまでに調和していて、嫌味がなく、適度な存在感を発揮しています。

しかし適度な存在感といっても、「ゴルチエ ディバイン(Gaultier Divine)」には漏れてしまうほどのオーラがあります。

「神々しい」といった形容詞も似合います。

香りは決して強くないのに、確かなオーラがある。

「ゴルチエ ディバイン(Gaultier Divine)」のミドルであるフローラルノートには、そんなイメージがあります。

一転、ラストノートは「メレンゲ風」の甘い香りに変わります。

そのメレンゲに、ムスクとハーブのパチョリが、とても良い感じにブレンドされています。

しかしムスクの香りはあまり感じません。

トップで感じたマリンノートがフレッシュさを引き継いでおり、ラストの「グルマンノート」が甘くなりすぎるのを、ここできちんと抑えているのです。

このようにマリンノート、フローラルノート、グルマンノートの3つを、段階的にはっきりと感じられるのが「ゴルチエ ディバイン(Gaultier Divine)」です。

他の香水とは一線を画すこの香りに抱くイメージは、「別世界から突如現れた女神」でしょうか。

カリスマ性があり、自由でまばゆく、美しい。

ありのまま、といった女性のイメージもあるのに、「彼女は本当に存在しているのだろうか?」と思ってしまうような、不思議なミステリアスさも含んでいます。

「一度見たら忘れられない」ボトルデザインも然りです。

ゴールドのボトルはオードパルファムと同じように、まばゆい輝きを放っています。

明るく壮大で、陽の光のような香りは「あなた」というアイコンを明らかに

「ゴルチエ ディバイン(Gaultier Divine)」は明るくゴージャスで、大胆な香りです。

また1本の中で3つのノートが重なっていますので、昨今では珍しい「壮大な香りの変化」を楽しむことができます。

ただし穏やかで癒しの香りではありませんので、まとうとしたら華やかなプライベートシーンがおすすめです。

年齢層は20代から40代の女性に。

「あなた」というアイコンを身にまといたい時に、そして発揮したい時に、「ゴルチエ ディバイン(Gaultier Divine)」が強い味方になってくれることでしょう。

この香りは、華やかなメイクやアクセサリーにもよく似合います。

お出かけ前の「仕上げ」としてもぴったりです。

まとめ

「ゴルチエ ディバイン(Gaultier Divine)」には、唯一無二のセンスを持つ『ジャン ポール ゴルチエ(Jean-Paul Gaultier)』らしい大胆さがあります。

それはまさに、プライベートの日につけたい「秘密」の香り。

知る人ぞ知る『ジャン ポール ゴルチエ(Jean-Paul Gaultier)』の香りをまとえば、周りと差を付けることもできるでしょう。