フランスの香水メゾンのなかでも、インテリジェンスに富む『FredericMalle(フレデリック マル)』。
文学のように奥深いその香りのラインナップは、知れば知るほどハマってしまう魅惑的なものばかりです。
2000年6月6日に設立され、20年以上の歴史をもつ『FredericMalle(フレデリック マル)』は、「エディション ドゥ パルファム(香りの出版社)」という精神が掲げられています。
調香師の名前が「作家」のようにパッケージとボトルに記載される斬新なスタイルで、今のニッチフレグランスブームの立役者となりました。
Frederic Malle(フレデリックマル)氏の祖父は、あのパルファン クリスチャン ディオールの創業者。
パルファン クリスチャン ディオールといえば、大ヒット作「ミスディオール」や「プワゾン」で有名です。
つまり、FredericMalle(フレデリック マル)氏は香水界のサラブレッドなのです。
幼いころから本物を知り、人脈も完璧だった彼の作る香りは、やはり一般フレグランスとは、一線を画するものです。
調香師を世に出したFrederic Malle(フレデリック マル)

Frederic Malle(フレデリックマル)氏自身は編集者として、世界的で活躍する12人の調香師たちに、自由な発想でフレグランスの制作を依頼しているのだとか。
調香師が12人もいるということで、各香水につけられた名前もユニークで変化に富んだものばかり。香りを“文学”として購読しているような気分になれるのが特徴です。
2000年まで、ほとんどのフレグランスは、ブランドが作り出したものであるというイメージ戦略に尽力していました。
調香師は、それまでは全く影の存在だったのです。そんな調香師という存在に、FredericMalle(フレデリック マル)氏は、初めて光を当てたのでした。
『調香師たちは、まるで小説を書いたり、芸術作品を創作したりするかのように、作品に取り組むことができます。お金は全く問題ではありません。私たちのブランドでは、彼らは最も良い原料だけを使うことが出来、真のアートが完成するまで止めなくて良いのです。』
とFrederic Malle(フレデリックマル)氏は語ります。
そして今回ご紹介するのは、そのなかでも圧倒的に紳士的な「FRENCHLOVER(フレンチ ラバー)」の香り。
ジェームズボンドのように強く、優しく、危険な「FRENCHLOVER(フレンチ ラバー)」=(フランス人の恋人)はいったいどんな香りがするのでしょうか。
香りの世界に生を受けたFredericMalle(フレデリック マル)氏が贈る、本物のフレグランスをご紹介します。
普段香水をつけない男性がこの香りを身にまとうと…

FRENCH LOVER(フレンチラバー)オードパルファム
トップノート:ピメント、ガルバナム
ミドルノート:インセンス、シダー、アンジェリカ
ラストノート:オークモス、ベチバー、ホワイトムスク
発表年:2007年
調香師:ピエール・ブルドン
対象性別:男性
他のブランドよりも知的で“文豪”らしさがあり、神秘的なセクシーさを感じる『FredericMalle(フレデリック マル)』のメンズ香水。
そのなかでも「FRENCHLOVER(フレンチ ラバー)」は、普段香水をつけない男性のために生み出された香りです。
その男性の持つ自然の匂いの中から、魅力的な香りを呼び覚ましていくという非常に興味深いコンセプトを持っています。
まず、鋭いジュニパーに引き寄せられるトップノートが早くも男前です。
洗練された、樹脂のようなほのかに甘いガルバナムと、ピメントによる強烈なスパイシーグリーンの香りから始まっています。
ミドルノートではハーバルでアロマティックなアンジェリカの芳香が、甘くもスモーキーなインセンスと見事な調和をはかります。
ラストノートは、シダーとベチバーといった森の香り。
時間の経過とともに香るシダーウッドとムスクの、渋みと温かみが対照的で、優しいホワイトムスクは男性の懐の深さを物語っています。
出典:『FredericMalle(フレデリック マル)』公式インスタグラムより
男性のためのオードパルファム「FRENCHLOVER(フレンチ ラバー)」は、大人の男性にしかまとえない、洗練された香りです。もちろん坊やはお断り。
そして『FredericMalle(フレデリック マル)』が誇る高級天然香料には、圧巻の気品があります。
クラシカルな格調高さを保ちつつも、現代的な軽やかさも同時に兼ね備えています。
「FRENCH LOVER(フレンチラバー)」が描く男性像のキーワードは“成熟、ドラマチック、エレガンス”。ジェームズボンドのようなイメージですね。
一つ明らかなのは、「FRENCHLOVER(フレンチ ラバー)」をまとう男性の人生には、隣に女性が絶対に必要ということ。
それでも、なぜかこの香りにはあまり「幸せ」が似合いません。父性がないのです。
普段香水を着けない男性、「ヤワ」が許せないという男性がフレグランスをまとった時の意外性、そしてそのギャップにやられる香りです。
そういう時こそ、「本物」の香水がモノを言うのです。
野心的な男性に似合う香り

「FRENCH LOVER(フレンチラバー)」は、フォーマルなシーンにもぴったりですが、普段使いももちろんOKです。
“変化が欲しい”方や、“もっと自分の魅力を探求したい”方には特におすすめ。
自分の軸をしっかりと持ち、大地に根を張り大きく枝葉を伸ばしつつも、その木陰で他者を休ませてあげるような、優しさとどっしり感をあわせ持ったジェントルマン・・・
内側にはものすごい野心と闘争心を秘めているけど、決してそれをひけらかすことはしない。落ち着いた物腰ながらも、眼力鋭く狙った獲物は逃さない、そんなワイルドな男性に似合う香りです。
年齢層は40代以降の男性に。
苦労と経験、知識のある大人の男性にぴったりとハマるでしょう。
女性たちは、こんな素敵な香りのする男性に誘われたなら、自分史上最高のおめかしをして出かけてしまいそうです。
連れ添う女性の“女度をも格上げしてくれる”、賞賛すべきフレグランスです。
まとめ
『Frederic Malle(フレデリックマル)』が“香りの出版社”と呼ばれる理由は、その文学的なコンセプトと調香にあります。そしてどの香水も似ていません。
それは、私たちを決して飽きさせることのない、“香りの短編集”のようです。
どれも文句なくいい香りの『FredericMalle(フレデリック マル)』。
今回の「FRENCH LOVER(フレンチ ラバー)」とともに、嗅覚の奥行きを広めていきたいものです。


