アルマーニは、イタリア・ミラノ発のラグジュアリー・モードブランド。
1975年にジョルジオ・アルマーニによって設立されてから、長きに渡りモード界をけん引してきました。
なかでもスーツは超一流で、世界の著名人からラブコールを受けるほど。
もちろん、アルマーニ・ビューティーにもそんなラグジュアリースタイルを確立するべく、最高のクオリティのものが並んでいます。
ファンデーション、口紅などは使用感・発色などに定評があり、隠れた名作が多くあります。そして、アルマーニの香水もまた、根強い人気を誇っています。
「Si」「マイウェイ」など、華やかで惹きつけられる香りも多く魅力的なのですが、メゾンが「最高品質の香料を生かすシンプルな香り」とするシリーズに「ARMANIPRIVE(アルマーニ プリヴェ)」があります。
スタートは2004年。
値段は少々高めではありますが、「シンプルイズベスト」な香りが多く揃い、ブランドのラグジュアリー性を実現したラインです。
今回は、シリーズ新発売の「CyprèsPantelleria(シプレ・パンテレリア)」をご紹介します。
アルマーニ氏が所有するイタリアの島がモデルとなった、この芳しい香りを紐解いてみましょう。
サイプレス、香りと特徴

「CyprèsPantelleria(シプレ・パンテレリア)」は、主にシプレ(=サイプレス)をメインとした香りです。
ウッディ寄りの香りではありますが、ハーブのような、アロマのような芳香があるのも特徴的。
なぜ香水に多く用いられているのか、簡単にご説明したいと思います。
サイプレスは古くから神聖な木として重宝されてきました。森林浴をしているようなウッディーな香りは、イライラや緊張などで高ぶった感情を静め、心の落ち着きを取り戻してくれます。
古代より文化や宗教と深くかかわりを持つサイプレス。
キリストが縛られた十字架はサイプレスで作られたという伝説から、ギリシャやイタリアでは神聖な植物として、寺院や墓地などに植えられてきました。
柑橘系やラベンダー、ブラックローズの香りと非常に相性が良いということもあって、香りの世界ではかなり重宝されているのです。
シャネルやブルガリといった高級メゾンも香水の多くにサイプレスを使用しており、エレガントな服装をより格式高いものにしてくれる、そういった効果もあるようです。
イタリアのパンテレリア島をイメージ、大人のリゾートの香り

CyprèsPantelleria(シプレ・パンテレリア)オードトワレ
トップノート:レモン、ベルガモット、シダー、ネロリ、マンダリンオレンジ
ミドルノート:サイプレス、アクアアコード、クラリセージ、ラベンダー、ゼラニウム
ラストノート:ベチバー、オークモス、アンバーウッド、パチョリ
発表年:2021年
調香師:アルベルト・モリヤス
対象性別:ユニセックス
「CyprèsPantelleria(シプレ・パンテレリア)」は、ナチュラルな植物の香りがほとばしる、清涼なオードトワレです。
トップノートのシダーの香り、そして柑橘系の香りがとても相性が良く、気分は一気に「イタリアの島」へ。
地中海に浮かぶイタリアの島に休暇で訪れ、素敵なヴィラでくつろいでいる…といった情景が浮かんでくるようです。
ライトと言えばライトなのですが、ライトと表現するにはもったいないほど素晴らしい香料を使用しているのが分かります。
アルコールの香りはせず、そよ風のように目の前を通り過ぎていく、そんな軽快なトップノートです。

ミドルノートではクラリセージ、ラベンダー、ゼラニウムといったハーブ系の香りが加わり、さらに主役のサイプレスも登場します。
「CyprèsPantelleria(シプレ・パンテレリア)」はイタリアのパンテレリア島をイメージして作られました。
地中海のシチリア海峡と、アフリカ大陸チュニジアのあいだにあるイタリアの火山島です。
人口は8000人と小さい島なのですが、手つかずの大自然が残っています。
また、ここはヨーロッパのセレブたちの別荘がある土地としても有名で、ジョルジオ・アルマーニ氏も別荘を所有しているのだとか。
そしてここで表現されているのは、そんなパンテレリア島の美しいエメラルドグリーンの海の色と、生い茂るサイプレスの木々。
「CyprèsPantelleria(シプレ・パンテレリア)」が、ただただ爽やかなマリンノートでないのは、これが「大人のリゾート」であり、「セレブの余暇」を表現しているからなのだと思います。
続いてラストはアンバー、ベチバー、パチョリの香りが地中海の雄大さとリンクします。
一貫して、サイプレス特有の落ち着いた雰囲気が保たれており、ナチュラルさとアーシーさが感じられる、アルマーニフレグランスの中でも一番「自然に近い」香りとなっています。
アルマーニをよく知らない方にも。アロマのように使用できるフレグランス

前述したように、「CyprèsPantelleria(シプレ・パンテレリア)」はナチュラルで植物性の高い香りです。
そのため、新緑の季節に、庭園に行った時のようなリラックス感、心地よさを感じることができるでしょう。
似合う年齢層は特にないのですが、イソップやビュリーなど、ナチュラル系、ハーブ系の香りがお好みの方にはとてもおすすめできる香りです。
季節は、春から初夏にかけてが一番おすすめです。
この軽快さ、ハーブのような心地よい新緑の香りは、季節に合わせるとさらに魅力が増すでしょう。
セクシャルな部分がなく、さらにオードトワレなので、オンでもオフでも問題なくまとっていただけると思います。
また、アルマーニをよく知らない、という方にも大変おすすめできるフレグランスです。
この1本がきっかけでアルマーニの香水に興味を持つ、といったことが十分にあり得る素敵な1本です。
まとめ
植物を主役にした香り作りがとても上手なアルマーニ。
洋服だけではない、ブランドの信念が強く表現されているのが、この「ARMANIPRIVE(アルマーニ プリヴェ)」シリーズです。
サイプレスという香りは、ウッディの中でもモダンで雄大なイメージ。
太古から人々に親しまれてきたこの香りを、ぜひ香水でお試しになってみてくださいね。


