チェック柄がトレードマークのバーバリー。
イギリス・ロンドンを代表するブランドで、トレンチコートなどが大変人気です。
バーバリーは1856年にトーマス・バーバリーによって創業されました。
トーマス・バーバリーは21歳の若さで洋服屋を開店します。その当時から自身を「洋服の革新家」と呼び、「衣服はイギリスの天候から人々を守るものであるべき」という考えを持っていました。
メインアイテムはアウターウェア。品揃えがとても豊富で、それ目当てに遠方からはるばる店を訪ねる人もいたのだとか。
そして開店から15年後には、イギリス有数の大商店に登りつめました。
現在では世界的にも知名度が高く、ファッションを中心とし、アクセサリー、コスメなど幅広い商品展開を行っています。
クオリティの高さにも定評があります。
長時間着ていてもストレスや不快感を感じさせない着心地、高級ブランドならではの品質。
デザインも綺麗で上品なものが多いのですが、品質も抜群のため身につける方に喜びをもたらしてくれます。
2018年以降、クリエイティブディレクターにはリカルド・ティッシ氏が就任しています。彼は以前、ジバンシイのクリエイティブディレクターで多くの高評価を受けており、今後の活躍が期待される人物。
イギリスの本拠地では、バーバリーが顧客層を広げ好調とのことです。
さて今回ご紹介するのはそんなバーバリーの新作香水、「HER(ハー)」オードトワレです。
2022年4月に発売になったばかりのサマーフレグランスの実態を見ていきましょう。
メインは洋梨の香り。ピオニーとのコラボレートが素敵

バーバリーの香水の魅力は、イギリスを思い起こすようなエレガントな香りにあります。
ノートの多くはフローラルやフルーティ。
雨が多いイギリスに合わせた繊細な香りが多いため、湿気の多い日本でも不快な気持ちになりません。
今回の「HER(ハー)」は、"フローラルフルーティ グルマン”の香りとなります。
洋梨、ピオニーの香りが軸となっており、晴れやかな印象のフェミニンなオードトワレです。
洋梨は香水のメイン香料となる機会は少ないのですが、「HER(ハー)」でははっきりと感じ取ることができます。
また洋梨はラフランスとも言い、日本の梨とは味も食感もちょっと異なるもの。
そんな洋梨の香りはトップノートによく用いられます。
フレッシュでみずみずしい香りは、香水の序章を明るく爽やかな印象にしてくれます。
トップノートが明るいと、次に続くミドルノートも明るい印象になる香水がほとんどなのです。
輝かしく、フレンドリーなノートにするには、ペアーの役割が非常に大きいと言えます。
洋梨はフローラルノートとセットで用いられることも大変多いです。
「HER(ハー)」においてのパートナーはピオニー。
可憐なピオニーの香りと洋梨は大変相性が良く、甘過ぎもせず、重くもない。
ですがもちろん存在感もきちんとあります。
バーバリー香水の中でもかなりバランスの取れた1本といっても良いでしょう。
自由で大胆なロンドンガールを表現、伸び伸びとした香り

HER(ハー)オードトワレ
トップノート:グリーンペアー
ミドルノート:ローズ、ピオニー、ハニーサックル
ラストノート:ウッディノート
発表年:2022年
調香師:フランシス・クルジャン
対象性別:女性
「HER(ハー)」のトップノートはとても爽やかです。
幕開けからあの洋梨のみずみずしさが弾けます。ただ熟した洋梨というよりは、熟する一歩手前の若々しい洋梨のイメージでしょうか。
こうした硬くて青々しいところが「甘過ぎない」ポイントを抑えているのだと思います。
そのため出だしは春夏の季節にぴったり。
全くクセがなく、誰の嗅覚にも優しい香りとなっています。
ミドルノートではローズ、ピオニーの可憐さが全面に出てきます。
ローズ香水はゴージャス、もしくはリアルなバラの香りに振り切っているものが多いのですが、こちらのローズは写実的です。

リアルなバラ、というよりは写真で見るバラ、といった感じで、そこまで立体的ではありません。
そのため香りもシンプル。先の洋梨と合わさって、ライトで軽快な印象に出来上がっています。
ピオニーのグリーン感もあります。
香料だけ見れば甘くなりそうなのに、一貫して甘さは控えめ。ピュアネスを保っているところも素敵です。
ラストノートはウッディノートですが、通常のウッディのような重厚感はありません。
重さはないものの、落ち着きと品格がラストで加わっているため、どことなく英国エレガンスを感じさせるフィニッシュとなっています。
全体を通して、「HER(ハー)」オードトワレは大変まとまりのある、バランスの取れた1本です。
甘くもなく、グリーン過ぎず、フローラル過ぎない。空気のように軽く、それでいて存在感もきちんとある。
なかなかに理想的なトワレです。
香りの構成だけ見れば液体がピンクになりそうなのですが、淡いピスタチオグリーンを採用したのもバーバリーらしいところです。
自由なスピリットや遊び心を閉じ込め、アーバンな女性を体現した香りが今回の「HER(ハー)」オードトワレとなります。
好き嫌いのない香り。清潔感と好感を得るなら「HER(ハー)」で

「HER(ハー)」オードトワレは、男女ともに好き嫌いが分かれにくく、清潔感のある香りです。
オードトワレなので香り立ちや持続力は弱めですが、香り自体に存在感があります。
オフィスにも良いですが、どちらかというと週末の外出に身に付けたくなる香りです。
甘くない洋梨とピオニーの香りというのは男性からも女性からも指示されるはずなので、
デートや女子会、家族など広い範囲で好評を得るでしょう。
年齢層は20代前半から何歳でも。
若く見られがちな香りのノートですが、実際は若さだけ、といった香りではありません。
好ましいと思う香りは人それぞれだと思うのですが、逆に誰もが好ましいと思う香りも世の中には存在しています。
「HER(ハー)」は後者です。
年齢の垣根を超えてまとえる香水というのも珍しいので、迷ったら是非一度試香してみて下さい。
晴れやかな香りが皆さんの気持ちを明るくしてくれることでしょう。
まとめ
クラシックだけど、モダン。トレンドを追いすぎない「HER(ハー)」の香りは、どんな服装でも、どんな年齢でもまとえるのが魅力です。
また洗練されたボトルデザインも素敵です。インテリアとしても楽しむことで、気持ちが豊かになりそうですね。
今まで知らなかったバーバリーの扉を是非開けてみて下さい。


