HUGO BOSS(ヒューゴ ボス)はドイツのアパレルブランド。
1924年、ヒューゴ・フェルディナント・ボスによって創立されました。
幅広いアイテムを展開するブランドとしても有名で、現在では世界100カ国以上に進出しており、特に高級スーツブランドでは圧倒的なシェアを誇っています。
そんなヒューゴ ボスの特徴は、重厚性・普遍性・機能性と言われています。
伝統的でシンプルなデザイン性は時代を超え、たくさんの男性から支持されてきました。
そしてもちろん、フレグランスラインも展開しています。
フレグランスデザインの特徴は、ドイツのブランドらしい伝統的なシルエットにあります。
ドイツと言えば真面目、実直、論理的な国というイメージがあります。
ヒューゴ ボスもまた、実直なブランドなのでしょう。香りから計算されつくした様式美さえ感じられそうです。
ビジネスマンからの人気や知名度が抜群なのも納得ですね。
今回ご紹介するのは、ヒューゴ ボスでも一番人気の香り「BOSS(ボス)」です。
「男性のバラ」と称されるゼラニウムの香りが主役で、着けやすいながらもメンズらしいたくましい一面を持っています。
実は「BOSS(ボス)」は21世紀において、世界中で売れている香水10位にランクインする香りとなっています。
仕事に生きる男性、仕事ができる男性にピッタリの香り「BOSS(ボス)」の魅力をご紹介しましょう。
ゼラニウムが主役の心地よいアロマ

「BOSS(ボス)」はすっきりとしたハーバル調の香りで、
ゼラニウムというハーブが主役となっています。
ゼラニウムはフウロソウ科の植物。バラに似た香りをもつことから、ローズゼラニウムとも呼ばれています。
ローズに似た香りに少しハーブっぽさが混じった、グリーンフローラルノートが特徴です。
アロマの世界においては、ゼラニウムの香りはストレスで凝り固まった心をリラックスさせてくれる効果があります。
「ホルモンバランスを整える」と聞くと女性向けなイメージがありますが、ゼラニウムは男性ホルモンも活性化してくれるのだとか。
男性も嬉しい心への作用が期待できるので、毎日の仕事疲れでストレスが溜まっている時などにゼラニウムの香りが役立つそうです。
また、ゼラニウムはエディブルフラワー(食べられる花)としても活躍しています。
サラダやカクテル、スイーツなどに彩を与えてくれる、食用の花としても親しまれているのです。
と、魅力的な香りで古くから親しまれているハーブですから、当然香水界にもゼラニウムを用いた香りが多く存在します。
代表としてはモルトンブラウン、プラダ、ディプティック、グタールなど一流のメゾンがこの香りを手掛けてきました。
ただ組み合わせる香料によってはフェミニンらしくも、メンズライクにもなります。
「BOSS(ボス)」では他にもたっぷりのハーブやウッドの香りを用いており、「スーツスタイルに似合うエネルギッシュな香り」となりました。
常に世界で売れ続ける「BOSS(ボス)」。
この香りの魅力を紐解いてみましょう。
エキゾチックで複雑。逞しさのあるスパイシーウッド

BOSS(ボス)オードトワレ
トップノート:シトラス、アップル、シナモン
ミドルノート:ゼラニウム、クローブ、モス
ラストノート:サンダルウッド、シダーウッド、ベチバー、オリーブウッド
発表年:1998年
調香師:アニック・メナード
対象性別:男性
「BOSS(ボス)」を調香したのは、女性調香師のアニック・メナードです。
ロリータレンピカ、ディオールのプワゾンなどが彼女の代表作です。
そんな大御所であるメナード氏が「BOSS(ボス)」に抱いたイメージは、「理想の男性の腕の中で抱きしめられている香り」。
つまり、「スーツスタイルに似合う香り」なのではなく、そもそもが女性目線の「素敵な男性像」を軸に作られた香りなのです。
特徴的なのは、トップノートのアップル。
甘酸っぱくてかわいらしいこのトップが、男性の笑顔を彷彿とさせます。
1998年の発売当初は、アップルの香りが斬新であると評価され、コピー商品も多く出回りました。
そしてこのトップノートが素晴らしいのは、次に来る男性的なゼラニウムと見事な対比を成しているところです。
「BOSS(ボス)」のテーマは、男性の体と頭脳、理性と本能など相反する概念の調和です。
そのテーマがトップノート~ミドルノートにかけて大胆に表現されており、一人の男性をオフラインで(決してオンラインではない)知ったような気持ちになります。

ラストノートではベチバーと3種のウッドが加わり、ちょっと複雑な面持ちに変わっていきます。レザーの香料は入っていないのですが、なんとなく車のシート(レザー)のようなイメージも。
もっというと、そのシートにもたれかかっている30代のビジネスマン、といったイメージです。
疲れているのでしょうか、それとも安堵した様子なのでしょうか。
どちらとも取れる複雑な表情に「大人の男」の重厚感が加わった、どっしり重めな香り。
香りの変化は90年代らしくとてもハッキリとしており、飽きません。
その見事な変化は、やはりメナード氏の思惑通りなのでしょう。
相反する香りのなかには、男性の葛藤や決意、包容力や野心といったたくさんの感情が隠れています。
ただ、一つ言えるのはこれが男性目線ではなく、女性目線で作られたメンズフレグランスだということ。
メナード氏のような経験豊富な女性は男性を外見ではなく、精神力で判断する傾向があります。例えスーパーブランドのスーツをまとっていても、彼女らは本心を見抜いてしまいます。
そんな女性が「理想とする本物の男(あるいは、この人は将来本物になるであろうと期待させるような年下の男性)」の香りが、「BOSS(ボス)」なのです。
内側から湧き上がる葛藤を抱えながらも、仕事や夢にまい進する毎日。
そして時折見せる屈託のない笑顔、人懐っこさが女性を虜にするのです。
全体的には、エキゾチックで、やはり複雑です。
ヨーロッパではヒューゴ ボスの人気ナンバー1の香水として有名で、特に芸術的なラストノートに人気が集まっています。
体を鍛え、仕事もスマートに。ストイックに生きる30代前後の男性へ

「BOSS(ボス)」は30代前後の、ストイックな男性にお似合いになるでしょう。
比較的若い年齢層の、エネルギッシュな方にぜひおすすめしたい香りであります。
仕事ができるのはもちろん、怠惰な自分が許せない、といったストイックな男性に。
広告ビジュアルにもスーツをビシッと決めた格好いい男性が登場していますから、
日頃からボディラインに気を使っている方などにとても良いと思います。
「BOSS(ボス)」にはきちんとした清潔感があります。
時間が経つに連れ、甘い香りに変化していくのも人気の秘訣。
そのため、同性よりは20代から30代の女性に憧れられる「同年代かそれよりちょっと大人の男性の香り」となります。
季節もシーンも特にこだわりませんが、やはりブランド側が発しているように、スーツスタイルと合わせて「ビシッ」と決めたくなる香りです。
アップルとハーブ、ウッドの対比が面白いフレグランスでもありますので、そういった複雑系を身にまといたい男性にもぴったりです。
まとめ
伝統的で、威厳を感じることができるヒューゴボスの香水は、浮ついていない実直なイメージを演出してくれます。
そのためビジネスマンに自信を持っておすすめできますが、同時に遊び心もある香水ですので、オンオフ問わず活躍してくれることでしょう。
ドイツブランドらしい律儀な香り方も魅力の一つ。
これはきっと、イタリアでもフランスでもイギリスでも表現できなかった香りでしょう。
よくドイツと日本は似ているといわれますが、日本でもこの香りが人気というのは納得の結果です。
口コミサイトでも評価の高い「BOSS(ボス)」をぜひ試してみてください。


