ニッチフレグランスの代表格としても有名な、フランス発のフレグランスブランド『L’ARTISANPARFUMEUR(ラルチザン パフューマー)』。
日本でも人気のあるブランドですがが、本国フランスでも香り通にとても愛されている存在です。
1976年にフランスのパリで誕生し、創業者は香りの科学者と呼ばれる調香師のジャン・ラボルトによって設立されました。
ブランド名の『L’ARTISANPARFUMEUR(ラルチザン パフューマー)』は、フランス語で“香りの職人”を意味します。
ジャン・ラボルトは、独創的な香りを作るために自然の香料を使って実験を重ね、多くのフレグランスを製作。
最初のコレクションが大好評を博し、香りの愛好家のあいだで“香りの職人”と呼ばれるようになったことから、この名が付けられました。
ニッチフレグランスブランドとしては世界で初めてのブランドで、ジャン・クロード・エレナを始めとする著名な調香師に調香を依頼。
大手ファッション香水とは異なり、宣伝・広告を一切行わない「20世紀以前のやり方」が逆に世間をざわつかせました。
そして、『L’ARTISANPARFUMEUR(ラルチザン パフューマー)』がはじめてフレグランス(7つ)を発売すると、そのうちのひとつ「ミュール エ ミュスク」が「パリジェンヌの香り」と呼ばれるほどの爆発的な売れ行きを示します。
こうして『L’ARTISAN PARFUMEUR(ラルチザン パフューマー)』は、「フレグランスのフランス革命」とまで言われるようになり、その実力を世界に知らしめていったのです。
アンバーとはどんな香り?その正体とは

今回ご紹介するのは、「究極のアンバー」を意味する「L’EauD’Amre Extreme(アンバー エクストリーム)」です。
よく、アンバーという言葉を耳にするかと思いますが、どういった特徴があるのでしょうか。ここで少し簡単にご紹介したいと思います。
アンバーは、現代では、樹脂をイメージした香りとして扱わせることが多く、よく「甘い香り」や「お香のような香り」として表現されてます。
この香料について、「L’EauD’Amre Extreme(アンバー エクストリーム)」を調香したマスターパフューマー、ジャン・クロード・エレナは著書『香水』においてこのように話しています。
「19世紀の終わりにバニリンの発明から生まれた、最初の抽象的な匂いである。合成香料バニリンと、天然香料ラブダナムをシンプルに組み合わせて生まれたアンバーは香水作りの定番とさえ言えるものになり、そこからたくさんの香水が生まれた。」
なお、「アンバーグリス」はアンバーと似ていますが、原料が全く異なります。
アンバーグリスとは、マッコウクジラが主食であるダイオウイカを食した後消化しきれないクチバシや骨をまとめて結石化。
排出した後日光と酸素、海水によって長い時間かけて酸化、熟成したものを指します。
現在はワシントン条約による捕鯨の禁止があるため、乱獲はできません。
たまにニュースで見かける、「漁師が浜辺で龍涎香(りゅうぜんこう)を発見」とはそのアンバーグリスを指しています。
落ち着く、お寺のような香り。オリエンタル・スパイシーノート

L’Eau D’AmreExtreme(アンバー エクストリーム)オードパルファム
トップノート:カルダモン、ナツメグ、シナモン、メイス、ペッパー
ミドルノート:パチョリ、トルコ産ローズ
ラストノート:ベンゾイン、サンダルウッド、ムスキーノート、トンカビーンズ、バニラ
発表年:2001年
調香師:ジャン・クロード・エレナ
対象性別:ユニセックス
まず、「L’EauD’Amre Extreme(アンバー エクストリーム)」は、非常に落ち着いた、優しいオリエンタルノートです。
アラビアンナイトからインスパイアされたこの香りは、2001年にジャン・クロード・エレナにより調香されました。
トップノートはスパイスのハーモニーで始まります。
柑橘系の姿は一切なし。潔く、アンバーを引き立たせるための助走として、素晴らしいスパイシーの香りが心地よく伸びていきます。
そこにゆっくりと登場する甘いアンバーがこの香りの主人公です。
やがて、スパイスは減退し、トルコ産ローズとパチョリがアンバーと絡み合います。
よく「お寺のような香り」と言われる「L’EauD’Amre Extreme(アンバー エクストリーム)」ですが、イメージは日本のお寺というより、東南アジアの寺院といった感じです。

そして、ラストノートに現れる甘く柔らかな白檀の香り。
蜂蜜やバニラ、アーモンドといった甘さも心地よく、心身が緊張からほどけていくような温かさを感じることができるでしょう。
晩秋、落葉が始まり、黄金色に輝く空のもとで、サンダルウッドの懐かしい香りが漂ってきた。その香りを辿ってみると、世にも美しい寺院が目の前に現れたー
そういったシーンを「想像」というより、「妄想」を逞しくさせてくれる、ストーリー性の高い1本です。
オリエンタル好きな全ての方へ

「L’Eau D’AmreExtreme(アンバー エクストリーム)」は、上品さ、甘さ、奥行きなど全てが納得のいく香りであり、お香っぽい香りだけでなく、はちみつなどの甘い香りも漂います。
持続は良く、朝つけて夜までしっとりと肌に香りがのっている感覚です。
スプレーで範囲を広げまとうより、極力「点」で香りを置いていく方が香りがぼやけず、
ムンムンとこもった感じになりにくいでしょう。
年齢層は、30代以降の男女に。
オリエンタルノートのほとんどがそうですが、大人の男女がまとって初めてその真価を発揮すると思います。
お寺のようなしっとりとした雰囲気、情緒にあふれた香りの奥行きを、ワインのように堪能していただくことが理想です。
そして、アンバー系のオリエンタルノートはもちろん、秋冬の季節に似合います。
濃厚といえば濃厚なのですが、つけ方を工夫することでデイリーでも全く問題ありません。
ウエストや、足首といった鼻から遠い位置、衣服で隠れる部位に着けると良いと思います。
まとめ
トップノートからラストノートまで、まるで1つの物語が構成されているかのような、独特な「L’EauD’Amre Extreme(アンバー エクストリーム)」の香り。
「秋冬にまといたい高級香水」として、寒くなるとよく特集を組まれる香水でもあります。
甘く豊かで、大人に良く似合うアンバーも、『L’ARTISANPARFUMEUR(ラルチザン パフューマー)』の魔法にかかれば名香級のフレグランスに。
ブランドファンの方、アンバーの香りがお好きな方は要チェックです。
どのサイトでも高評価をマークする「L’EauD’Amre Extreme(アンバー エクストリーム)」の香りをぜひ、お楽しみください。

